Apple禁断症状患者。AirPods Maxを予定外に買う
Amazon新生活セールという誘惑…
"Appleみ"の不足から激しい禁断症状に襲われた私は、その症状を抑え込む為に衝動的にMagic Trackpad 2を3月22日に入手。
向こう3ヶ月ほどは禁断症状を抑え込めるつもりだったものの…
何気なくAmazonのほしい物リストを確認したら入荷待ちだったAirPodsMaxの在庫がしれっと復活している事を認識…
実は過去にも同じシチュエーションで迷っている内に在庫が瞬殺で無くなった経験がフラッシュバック…
ご存知の通りAirPodsMaxは延々品薄が続いていてApple Storeでも依然2〜3週間待ち。(これでも大分納期短縮された)
刻一刻とAmazonの在庫が少なくなって行く中、
予想外に刺激された"Appleみ"への禁断症状と
「本当に今買うべきなのか否か」
を問う理性とが激しく拮抗。Apple信者の端くれとしては本来Apple Storeでポチるのが筋でしょうが、Amazonヘビーユーザーでもある私はポイント還元の旨味に揺らぎAmazonでの購入を決断。
金額にして67,980円也…
さすがに冷や汗を掻きながらのポチっとタイムでした。
しかしAmazonのセール中に買うApple製品は本当に得。
今回は「新生活セール」という事で、私は参戦するつもりは全く無かったのに、まさか熱望していたAirPodsMaxが入手出来ようとは…
正直な所、最近Apple製品はAmazonで買う事が増えてきました。
ほんとごめんよAppleさん…
開封の儀
それではいざ開封の儀。
これについては言葉は不要でしょう。
このセクションは写真のみでこの高揚感をお伝えします。
信者がニヤけるいつもの梱包
真ん中にペリペリがある珍しいパターン
この登場はカッコいいw
しかしまぁ…持った瞬間ズッシリ重い…
たっぷりと開封の高揚感を味わったので、実際の使用感をレビューします。
すでに使用感のレビューはネットに溢れていますので、それらとの比較として読んでみてください。
デザイン(ダサくない)
画像と現物では大分印象が違います。
正直私も現物を見るまでは否定的なスタンスでしたが実物を所有してみるとAirPods Max以外では得られない、存在感のあるデザインだと納得。
これは先進的すぎて理解が追いつかないタイプのデザインだと思います。
イヤーカップのアルミ部のカラーリングの質感がとにかく素晴らしく、何度見てもうっとりしてしまいます。
スカイブルーは本当に良い色。
とにかく高額であるデメリットを埋めて合わせてくれるかの様にしっかりと所有欲を満たしてくれます。
Smart Case(私的にはアリ)
登場時に炎上レベルで物議を醸したSmart Case。
かなり懸念をしていたものの、これも現物でみると悪くない。
むしろ予想外にカッコいい。
手触りもかなり良く質感が高いと感じました。
Smart Caseは発売後も酷評されまくりでしたが、私はケースに収納した状態のルックスもニヤニヤと楽しめています。
ただ本体を保護する能力は理解に苦しむレベルで低いのでその点は割り切りが必要ですね。
装着感(慣れるにはコツが必要)
とりあえず一番最初にまざまざと認識するのが重さ。
パッケージを持った時点で
「ん!?この中身はほんとにヘッドホンか?」
と違和感を感じるほどに重い…
この重さはどの局面においても終始意識に付いて回ります。
それに装着時の側圧は結構強めなので自分の頭にベストな位置が見つかるまでは頭が痛くなる事も。
その分ベストな位置を見つけるとかなり快適な装着感を維持できる様になります。(でも重いのは誤魔化せない)
なおデザインが先進的すぎてオッサン(私)が着けていると大分滑稽に見えますw
これは容姿端麗でないとサマにならない事必至。
美男美女が装着すると激烈にカッコいいはず。
音質(圧倒的な素晴らしさ)
さて、この製品の本質である音質についてはAppleが公言している通りとてもフラット且つクリア。
音像の定位がかなり広く、そして高音域の再現性が高いため今まで聞こえなかった音がきらびやかにそして繊細に聞こえます。
これは想像よりも凄い体験ができる事を約束します。
作り手の意図を完忠実に再現するので、そもそもの音源がショボいと再生される音像もショボくなるはず。
総合評価としては、余計な補正や強調を加えずに、しかしボリュームを上げても一切歪む事なく、余力を感じさせながら低音から高音まで美しく再現できる、とても高い音質だと評価しました。(ただし本体は重いです)
ノイキャン性能(期待値を下回る)
予想に反して効きが弱いので不満でした…(でも本体は重い)
個人的にはAirPods Proの方が効きが強いとすら感じます。
ヘッドホン=外音遮断が強力、という個人的イメージによるものなのか、実際の性能には期待とは大きい落差を感じました。
とはいえAirPods Pro自体もファームアップデートを重ねるごとに実はノイキャンが弱くなって来ています。
AirPods Proのノイキャンは1番最初のファームバージョンのノイキャンが強烈に最強でした。
最初のファームでは自分の声も聞こえづらくなる程の強さだったのです。
理由は分かりかねますがAppleの判断によって意図的にノイキャンレベルが抑えられているのでしょうね。
何が言いたいかというとこの経緯を踏まえるとMaxも今以上のノイキャン性能は向上されないだろう、という事です。
ノイキャン搭載ヘッドホンを渇望していた一番の理由はAirPods Proを凌ぐノイキャン性能が期待される点であった為にこの点は本当に残念でした。
外音取り込み(あともう一歩を期待したい)
かなり自然だという評価でしたが、個人的には「マイクで集音しているな」という不自然感をかなり感じます。
特に高音ノイズを積極的に拾ってくるので自ずと高音域が強調される傾向です。
つまり発生する音域によっては生の音よりも耳障りに感じます。
ちなみにノイキャンも一度マイクで集音してからその帯域を打ち消すメカニズム。
当然消しきれない音域も存在しますが、その場合はその音域が機械的な音像として残ってしまう点が不満になります。
ちょうど、声変わり前のうちの息子の声は消しきれない音域なのか、ノイキャンモードでも耳元で囁かれている状態になる事があります。
なお外音取り込みモードにしても、ノイキャンモードにしても、イヤーカップ付近のカサカサ音を強烈に集音する特性があるのがとてもとても気になります。
これは6個のマイクで集音している強みが逆に弱みになってしまっている部分と言えます。(補足すると本体が重いです)
バッテリー(ヘビーユーザーには物足りないか?)
あまり減らないという評価でしたが、私としては「結構減るな」という感覚です。
Smart Caseにしまっておかないと常にiPhoneやiPadにバッテリーレベルが表示され続けるのですが、それによって目に見えて消耗していく感覚を覚えます。
私の生活習慣では日に2時間程度の使用なのですがそれでも消耗が気になったので、ヘビーユーザーには結構頻繁な充電が必要かもしれません。(ちなみに本体は重いです)
操作性(少し注意が必要)
ボリュームを物理的にコントロールするDigital Crownの評価は高めでしたが、たまにイヤーカップの位置調整をしようとする時にどうしても避けられない位置にDigital Crownがあるためうっかり、「むんず」と掴んでしまい意図していないボリューム変更が生じるのが不満。
同様にノイキャン切り替えスイッチも頻繁に誤って触れてしまいます。
それだけコントロールアクセスはしやすいとも言えますが、弱点とも言い換える事ができるかもしれません。(すなわちこれ、本体が重いから位置調整する機会が頻繁にあるという事です)
まとめ
良いところも悪い所も正直にレビューして来ましたが、音楽を聴くという体験が楽しくなるヘッドホンである事は間違いありません。
音楽リスニングを愛する人ほど深いレベルで納得できる製品になっていると思います。
ただし価格がべらぼうに高いので、Apple信者を自認しているレベルのユーザーにしか許容しうる土台が築けないのが辛い所。
事実、AirPods Proがいかにコスパが高く優れた製品であるかが逆説的に証明されてしまうポジショニングの製品です。
予算に限りがあるのであればAirPods Proの方が手軽に、しかも長期的に愛用できるアイテムだと改めて断言できます。
その観点から導かれる結論はAirPodsシリーズの中ではAirPods Proが最高峰と思います。
そしてAirPods Maxはシリーズ中、最高峰の重量でした。(本体マジ重い)
P.S.
Smart Caseから取り出すとイヤーカップが必ずアメリカンクラッカー状態でカチカチとぶつかるのがとても気になります。
気がついたらすでにアルミ部に身の覚えの無い傷が出来ていました…
う〜ん…デザインがカッコいいだけに残念…